
こんにちは。
PalmTrees 長坂です。
今回は、悪い夢なんて今でも全然見る(元ブライダルカメラマンあるある)になります。
地味にアクセスが多い
早いもので営業写真(婚礼、文教系)を辞めてから
3年ほど経過いたしました。
育てて頂いた感謝も大きいですが
本音を言えば、もう撮りたくない(撮れない)と感じてしまう部分もあります。
・[Column] 婚礼撮影(ブライダルカメラマン)を辞めた理由。
そして良くも悪くも、地味に毎月アクセスが多いのが上記のコラム。
特に今時は婚礼シーズンということもあり
「辞めたい」と感じてしまったカメラマンさんが
検索してしまっているのだと思います。
辞めて3年経過しても、地味に悪い夢は見るもの
・カメラバッグを開けたら機材が入ってなくて空っぽ
・カメラにバッテリーが入ってない。予備も全て忘れている
・挙式終わり→披露宴でメディアチェンジしようとしたら、そもそもメディアが入ってなかった(挙式データが無い)
・寝坊してしまい、事務所から鬼電(着信100件くらい)
・式場に居るのに、何故かバンケット(披露宴会場)に辿り着けず、やっとの思いでドアを開けたら、新郎新婦がすでに入場した後だった
・キスシーンでいきなりカメラ壊れる
等々。
挙げればがキリがありませんが
大抵ブライダルカメラマンさんが見る悪夢って
上記のような事柄だと思います。
(本当に心臓に悪い)
現役中は正直、結構見たものでしたが
辞めて3年経過しても、たまに見るので
10年の間に蓄積した恐怖って結構なものなのだなと改めて思いました。
想像してる以上にストレスがかかっている
・意味の分からない(理不尽な)リクエストに”笑顔”で応じなければならない。
・9割よくても1割ミスったら、そこがクレームになる。
・プランナー、会場側の不手際の尻拭いされがち(写真多めに撮れパターン)。
・先輩花嫁と言う悪しき慣習。
・文化的に集合写真、グループ写真が多すぎる。
・面倒な会場責任者、プランナー、介添が多すぎる。
・面倒な新郎新婦も増えた。(これは主観すぎて本当にすいません)
・機材も体力も気力も全てにおいて、消耗が激しすぎる。
・会場付きのカメラマンの場合、ギャラがとんでもなく安い。(大抵アルバム代の1割程度)
※ 新郎新婦からしたら高額な商品でも、カメラマンには全く還元されてない場合が多いので
払った上での期待値と、受け取った時の差があまりにも大きく、コンプが発生しやすい。
等々。
何だか悪口みたいになってしまいましたが
自分はブライダル業界を離れて3年経過してますので
今はある程度、待遇が改善されていることを願います。
一生に一度なんて別にブライダルに限った話ではない
「一生に一度で撮り直しがきかないですから」
この台詞は本当に吐くくらい言われてきましたが
何もこんなのブライダルに限ったことではありません。
企業イベント撮影も役員のポートレイト撮影も
全部撮り直しなんてきかないです。
何なら役員の写真なんて
5分くらいしかもらえない中での撮影とか
普通なので、そこでミスったりする方が怖いですし
イベント収録(動画)など、こちらのミスで収録出来てなかったなんて
考えただけでも怖すぎます。
なので、一生に一度ってブライダルに限らず
基本、全部そうなんです。
ただ、永遠に新規を取り続けなければならない業界なのと(口コミ命)
コンプになってしまった場合の損害が非常に大きいので
「一生に一度ですから」のくだりが
さも正義のように過度に語られてしまっているのだと思います。
ブライダル写真が嫌いなワケではない
業界の悪口みたいになってしまい大変あれなんですが
自分はブライダルが嫌いなワケではありません。
何なら(前向きに)10年撮ってましたし
「誰のために撮ってる」が明確な仕事でしたので
雑誌などの撮影よりも
正直好きでした。
あと、あの業界で10年続けるって
適正がない人間には、多分無理です。
と言うか本当に合ってない人の場合
体か精神のどちらか(もしくは両方)に不調をきたすと思います。
どの仕事も”楽なもの”はないと思いますが
色んな意味で”削られる”と言う言葉がシックリきてしまうのも
残念なことに、ブライダル業界の事実だとも思います。
最後に
何だかんだ書いてきてしまいましたが
「ブライダル辞めたい」
と思い、今この記事であったり、前の記事をたまたま
読んでるカメラマンさんがいらっしゃるのであれば
余程、我慢出来ないほどの
パワハラ、カスハラ、モラハラがなければ
3年はブライダルカメラマンを続けても良いのではと
素直に思います。
忖度なしに書かせて頂きますが
あれほどの理不尽との戦いを3年でも経験してる
カメラマンさんってやっぱ強いです。
弊社で定期的にお願いしてるカメラマンさん(スチール、動画共に)は
意図したわけではありませんが
生活のためではなく、”前向きに” 婚礼撮影に取り組まれて居た方が
やっぱ多いです。
胆力と言えば良いのでしょうか。
良くも悪くもそうゆうのが身に付くのだと思いますし
あと、自然と人当たりも良くなりますよね。(ならざるを得ない、、、)
きっと昔の人はこうゆうのを”石の上にも3年”と言ったのだと思いますし
ネットで知識が入り放題の今の時代でも
私は現場第一主義の人間です。
ネットで10の知識を入れて、出来ると勘違いするより
現場で1の失敗をして、経験を積む方が絶対に大事です。
ですので、理不尽しかない婚礼撮影を3年でも続けれたカメラマンさんって
1の経験の積み重ねが大きいので、自然と強くなっていくのだと思います。
と関係ないことまで、長々と書いてきてしまいましたが
早く半年に一度くらいの悪夢を見ないで過ごす日々に
なって欲しいなと願うばかりです。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
またお会いいたしましょう。
PalmTrees 長坂
