SONY XDCAM PXW-Z200を導入するか、FX30をもう1台買い足すか問題。

こんにちは。
PalmTrees 長坂です。

今回は SONY XDCAM PXW-Z200を導入するか、FX30をもう1台買い足すか問題について
書かせて頂こうと思います。

目次

イベント収録において、望遠レンズ 70-200mm では足りないことが大半。

先日、イベントの収録がありまして
FX30、3台にて撮影をさせて頂きました。

その際のカメラ割ですが

FX30(1) センター引き
レンズ / SONY EPZ18-105mm F4

FX30(2) センター寄り(GSと1S)
レンズ / SONY 70-200mm F2.8

FX30(3) 下手中腹から登壇者メイン(GSと1S)
レンズ / SIGMA 70-200mm F2.8

にての撮影となりましたが
写真の通り、30〜40m程度離れてる会場ですので

正直、登壇者のバストアップでピン抜きとかですと
200mmだと全然足りないんですよね。

PXW-Z200の導入をずっと検討してる件

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ここ最近、Z280の後継機種Z300が発表されましたが
その少し前に発表されたZ200。
(位置としてはZ190の後継なのか、NX5Jの後継なのかイマイチ分かりませんが、、、)

弊社の場合、事例とかでは出してないものの
(俗に言う非公開案件みたいなもの)

ENG取材などもちょこちょこあります。

その際に弊社所有のFX30で行うこともありますし
先方様(制作側)が所有してるカメラにて行うこともあります。
(今だと大体Z190かZ280になりますね)

もちろんシネマカメラでの撮影は
私自身も慣れてますし、好きなのですが

利便性の面で、XDCAMは1台持っていたいなと
最近思っていました。

どうしてもシネマカメラは付属品が増えていくのと
レンズも数本持ち歩くスタイルになりますからね。

あとは単純に焦点距離の問題もあります。

Z200は480mmくらいまでは寄れるのに対し
シネマカメラだと通常装備の場合、200mmまでになってしまいます。

そのため今回のようなイベント収録用にも
XDCAMの導入はずっと考えてはおります。

シネマカメラでも換算450mmまで寄れる+編集でもう少し。

200mmまでしか寄れないと先に書いておりますが
実は450mm程度まで寄れる方法もあります。

弊社がFX3ではなく、FX30を狙い撃ちのように
3台も導入しているのは

センサーがsuper35である点。
そしてレンズが小型軽量化出来る点。

あとはコスト面でも、導入出来る機材(レンズ本数、カメラ台数)を
増やすことが出来る点になります。

スチールですと静止画となりますので
フルサイズの恩恵は非常に大きいですが

動画の場合、止める必要がないのでフルサイズでの撮影を
そこまで必要としていない事が多いのも事実としてあります。
(弊社案件の場合です)

これは以前にも書かせて頂きましたが
フルサイズで動画を撮るのは、普通乗用車で良い都内を
フェラーリで乗り回してるような感覚に非常に近いと思います。

作品撮りには良いですが
通常の業務使用の場合はsuper35の方が取り回しが良いと言うことです。

あとは単純に焦点距離が1.5xになるので

フルサイズの70-200mmを装着した場合

擬似的ですが
105-300mm程度のレンズとして扱うことが出来ます。

そしてFX30に搭載されてる
超解像度ズームでさらに1.5xに出来るので

今回、光学的には200mmまでですが
擬似的に換算450mmにて撮影させていただくことが出来ました。
(超解像ズームでの画質劣化はほぼ見受けられませんので、大変重宝してる機能になります)

また撮影自体は4Kで行いますが、納品は
指定がない限りFHDが基本となりますので

編集上でさらにクロップ出来ると言う点もあり
撮影でそこまで詰め詰めで撮らなくても

実際のところ大丈夫な面もあります。

シャッター速度と角度

これは私がスチール上がりのカメラマンのため
馴染みがない言葉で多少とまどいを感じてる部分ですが

どうしてもスチールカメラマンはシャッター速度で考えがちです。

正直ですね、表層的には理解できるのですが
何回読んでも深いとこでは私は良く理解出来てないんです。

大変恥ずかしい話になってしまいますが。

ただ業務使用で大変助かるのが

通常関東圏での撮影の場合、フリッカー対策で
1/50 or 1/100 での撮影が基本になるかと思います。

弊社でも基本は1/100ですが

これが会場によっては
LEDやスクリーンの関係で

1/50、1/60、1/100

どのポジションにいっても
フリッカーが消えないことが多々あるんですね。

その際に設定をシャッター速度からシャッター角度(180)に変更するだけで
解消してくれることが大半なんです。
(それでも無理な場合は高分解を入れる感じです)

今回の会場も正にそれで
このシャッター角度に大変助けられました。

理屈を深く理解出来てないので
なぜ?と問われても明確な答えを出せないのが心苦しいですが、、、

つまり、FX30には大変助けられることが多いし
先方様にも喜んで頂けることが多いと言うことです。

最終的にどっちを導入するか?

現在、弊社ではイベント収録やインタビュー収録の場合
3台体制を基本をしております。

つまり、もし機材が壊れてしまった場合、予備のカメラが無い状態ですので
4台目の導入を考えていたんですね。

そのためスチール機1台をFX2とリプレイスし、導入→4台体制と
考えておりましたが、以前の記事で書いた通り

今回は残念なことに見送りとなりました。

その中でFX30は大変良く出来てるカメラですので
正直もう1台入れても良いのですが

今後のことを考えるとXDCAMを1台、導入した方が
色んな面で良さそうだなと感じております。

ただ安い買い物ではないので
しばらく悩む日々が続くかなと思いますが

それもまた楽しみの一つなのかもしれませんね。

ここまでお読み頂きありがとうございました。
またお会いいたしましょう。

PalmTrees 長坂

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