
こんにちは。
PalmTrees 長坂です。
今回は SONY FX30 使用レビュー | α6700 から買い換えた理由などを書かせて頂こうと思います。
α6700 でも良かったが…
弊社はスチール / ムービーと両方をワンストップでお請けすることも多いので
双方で使用出来る機材を好んで使っております。
その中でα6700 はサブとしてのスチール機、2カメ用の動画機として
大変使い勝手が良かったのですが
動画特化ではない分、4K60P収録の際に短尺なら問題なくても
長尺の場合、30分保たない程度で熱停止してしまう部分がありました。
その際、α6700内部ではFHD収録、HDMI経由でATMOS NINJA V で4K収録。
メインのFX30(内部4K収録)の素材と合わせて編集としており、実用上問題はありませんでしたが
FX30内部収録はmp4/ATMOS側はProres or H265 と素材、編集上の管理に
少し手間をとってしまう部分などもあり
α6700 を手放し、FX30、2台体制への切り替えを行いました。
納品はFHDでも収録は4Kで撮らないと意味がない。
これは多くの方が指摘してる部分になりますが、SONY FX30 の場合、FHD収録、4K収録と選べますが
FHDで収録した場合と4Kで収録した場合、解像度の差が如実で出てきます。
これは4K収録の場合、6Kサンプリングから4K動画を作るのに対して
FHDの場合、4Kからの演算ではなく、データを省いて(間のピクセルを省いて)FHDにしてるので
納品がFHDだからと言って収録もFHD行ってしまうと
何だかピントが甘いと言うか、解像度の足らないボヤッとした
画が吐き出されてしまうことになってしまいます。
ですので納品の基本が1920×1080 60P なのでしたら
収録は 4K 60P が基本となってきます。
※ ここはFX30の場合になりまして、FHDで最初から綺麗に撮れるなら
わざわざ4Kを使う必要はないと思います。
8bit / 10bit 収録について
4K 60P で撮る場合でも
4:2:2 10bit で収録するか
4:2:0 8bit で収録するかなど頭を悩ませる部分もあると思います。
出口(モニター)が8bitなんだから、8bitで良いじゃないかと言う部分ではありますが
弊社では 4:2:2 10bit 100MB での収録を基本として収録をさせて頂いています。
※ 正直、4:2:0 8bit でも全然良いと言いますか、とても綺麗です。
動画機としての使いやすさ
タリーランプの存在

案外、これ(タリーランプ)が誰に向けたものか知らない方が多いのですが
周囲の人にRecが回ってるのを知らせるのがタリーランプの役割です。
カメラマンの確認用ではなく(そこも兼ねてはいますが)、周囲の人(ディレクター、音声さん、イベント時ならスチールさんとか)が
パッと見た時にRecしてるか、してないのかの確認のためにあります。
当たり前ですが、回してる最中に「カメラ回してます?」なんて聞かれても
音声も収録してるので答えれませんし、そうならないためにタリーランプがあるようなものです。
FX30は見ただけでRecが回ってるのか、そうでないのかが、瞬時に判断出来るので
ここら辺は動画機(シネマカメラ)として、大変有り難いなと思う部分です。
あと、これだけ分かりやすいので
所謂、逆Recも大分減ると思います。
※ 逆Rec は無いにこしたことはありませんし、イベント収録、インタビューなど
ある程度、落ち着いた現場では、ほぼ起こりませんが、ENG取材や、ブライダル、報道よりのバタバタした現場などでは
割りかし起こりがちですし、私も過去に経験があります。(すぐに気がついたので、大事には至りませんでしたが)
まだ私がブライダルカメラマン(スチール)をやっていた時に
一緒に入っていた動画カメラマンさんがフラワーシャワーを逆Recしてしまい
真夏だったのにも関わらず、顔面真っ青になってましたが
今でしたらその気持ちが、嫌なほど分かります。
ですからタリーランプが分かりやすいと言うのは
周囲の人はもちろん、カメラマンにも有り難い限りではあります。
FOCUS MAG の存在

ここはNXCAM/XDCAMを使用している方には馴染みが深いと思いますが
ミラーレスユーザーからしたら何のことやらだと思います。
要はピント拡大でしかないのですが
動画機とスチール機で若干意味合いが違ってきますし
バックフォーカスのレンズを使用する際などは必須となりますので
ここら辺は当たり前の様に付けて頂いて
本当に良かったと思いました。
α7RIII で動画を撮っていた時の不満が、このポイントでしたので。
Rec ボタンが欲しい所にある

XDCAMですとWBの所にRecボタンがアサインされてますが
これが大変使いやすい。
特にリグを組んでいる場合は
ここで回すことが多いですし、カメラをハイポジションにして
手がシャッターボタンや上部に届かない場合でも
簡単に回す事が出来るようになってます。
弊社の場合、シャッターボタンにもアサインしてますので
全部で3箇所となってますが、撮影姿勢により
・右手人差し指でシャッターボタン
・右手親指で上部のRecボタン
・左手中指などでボディ側のRecボタン
等、様々はシュチュエーションにも対応出来るカメラなので
大変助かっております。
クリエイティブルックの恩恵
α6700 を動画機として使う前まではα7RIIIを使用していました。
その際、やってみたいと言うのもありましたが、ピクチャープロファイルでは
どうにもと言う部分があり、Log撮影を行っていた時期があります。
ただ行ってる方はお分かりだと思いますが
通常の撮り方とログ撮影の撮り方は異なりますし
それこそアンダーで撮ってしまったら、最悪です。
もちろん、全ての環境で1〜2段程度オーバーに撮ることが可能で
尚且つ、編集と予算に余裕があれば良いですが
大半の仕事はそこまでの時間と予算もないですし
そもそもログ撮影の必要性がないものだとも思われます。
その中でα1あたりから実装されたクリエイティブルックが
非常に良い色味で出てくれてる印象があり
実際にα6700で使用するようになってから
ログ撮影は一切行わなくなりました。
APS-C (Super35)が良い
フルサイズは「止める」が基本にありますので、少しでも高感度に強く、シャッタースピードが稼げてと言う部分が
優先されますが、こと動画の場合は「流れ」を撮る部分が強いですので
背景がボケ過ぎても、意味が伝わらない。
尚且つ、システムをAPS-Cにすることで
レンズも小型軽量の物が多く、取り回しも良くなる。
あとAPS-C(Super35) は私達が普段見てる映像(仮にNHKなどとしておきます)
そこらのはせいぜい1インチ程度のセンサーなので
APS-Cのセンサーで正直必要十分だと感じています。
もちろん弊社もスチール機はフルサイズを使用していますが
動画でフルサイズを使うのはフェラーリで街中を走る様な感覚と言うか
オーバースペック過ぎて、ちょっとなと言うのが
素直な印象としてあります。
スチール機としては使えるのか?
これは条件次第ですが、全然使えると言って良いと思われます。
弊社では実際にスチール機としても使っております。
・インターバル撮影
・魚眼などの使用カメラとして
・イベント時の景観撮影や実景撮影など、フルサイズである必要が全くないものなど
上記の様なシュチュエーションでスチール機として
使っております。
・メカシャッターがない。
・上記のためストロボ使用が不可
・ローリングシャッター現象
・ファインダーがない。
等、上げていけば通常のスチール機なら
気にならないことも多くありますが
Cinema Line と謳ってる中で
条件付きとは言え、スチールが撮れるだけ良いのだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
FX30 一言で大変おすすめではありますが
スチール機としては若干弱いので
ハイブリット機を探しているならα6700の方が幸せになれると思います。
ただ弊社の様に仕事の都合上、4K60P がマストであり
尚且つ、ある程度の長尺が撮れるカメラを探している場合、FX30はかなり良いと思います。
XDCAM1台買う金額で2台導入出来ますしね。
10年使うくらいで2台導入した部分もありますので
カメラ自体が良い意味でヘタるまで使い続けていこうと思います。
ここまでお読み頂き有り難う御座いました。
またお会いいたしましょう。
(株)PalmTrees 長坂




